「オイルプリング」とは、「オイルうがい」とも呼ばれます。古代インド発祥のアーユルヴェーダの一つで、オイルを使った口腔ケア『ガンドゥーシャ』が由来と言われています。オイルでうがいをすることで毒素を引き出す「oil(オイル)」「pulling(プリング)=引き出す」、という意味があります。
健康な人の口の中には、何百万もの種類の細菌がいるそうです。口腔内の菌が増えることによって、虫歯・歯周病、その他原因不明の病気になるリスクが高まると言われています。そこで、増殖した菌を吐き出すために役立つのが「オイルプリング」というわけ。
「オイルでうがいをする」といっても「ガラガラ」するのではなく、オイルを口に含んで「口をすすぐ」という感じ。目安は、1日1回10分~20分ほどと言われています。特に朝の時間帯にやるのがおすすめらしい。
最初は油っぽさを感じますが、口の中ですすいでいるとだんだん乳化されてきます。オイルプリング後にはさっぱりとした爽快感があって、クセになります。
よくよく調べてみると、オイルを口に含むことで体の中に浸透し、毒素がオイルと一緒に排出されデトックス効果があると考えられているようです。
諸説ありますが、
- 虫歯
- 歯周病
- 歯肉炎
- 口臭改善
- 味覚増進
- 歯周病ケア
- 口腔ケア
- 頭痛
- 婦人科疾患
- 湿疹
- 鼻腔が通るようになる
- ぐっすり眠れるようになる
などといわれています。
細かい効果や作用などは、個人差と相性があるので、やってみないとわかりません。ただ、大きな視点でこれらを眺めてみると、導き出せる仮説があるように思います。それは、「口腔環境と細菌の関係は、健康に影響を与える」ということです。
オイルプリングのデメリットは、あまり見受けられません。実利的な面でも悪影響があるとも思えません。あるとすれば、感覚的な不快感だと思います。油臭い、なんだか気持ち悪い。この程度ではないでしょうか。これは、覚悟と慣れという気がします。
使用するオイルは、ココナッツオイルがスタンダートのようです。それ以外だと、太白ごま油(焙煎していない、無色のごま油)が使われているようです。ごま油はコスパもいいし、身近な素材なので、利用しやすいと思います。ボクは、不飽和脂肪酸が多く含まれている「エゴマオイル」を使っています。貴重なオイルなのでそこそこのお値段がします。ごま油との違いがどのくらいあるのかは、不明です。
2015年くらいから日本でも、ココナッツオイルの流行とともに広まりましたが、最近はあまり話題を聞かないので、下火になっているのではないでしょうか。かくいうボクも、一時期やっていましたが、調子がいいと忘れてしまって、やらなくなります。
ところが、先日、お客さんから「オイルプリングしていると調子がいいし、歯医者さんにほめられたんですよ」とおこえかけいただきました。以前、ボクがプラーナのブログで紹介してから、続けられているとのことでした。このお言葉にハッとしまして。ボクも忘れないで続けようと思い出したのです。
オイルプリングを再開すると、口腔環境も改善してきているように思います。口の中が不快だと、とても不便ですよね。セルフケアの大切さを、改めて実感した瞬間でした。
この投稿は「こちら」のサイトを参考に、個人の見解を記載しています